緊急に症状が出現する急性発症では、肺炎、喘息、肺塞栓、心不全、虚血性心疾患、アナフィラキシーなどがあります。

常に症状がみられる慢性発症では、喘息、肺気腫、心不全、肥満などがあります。

階段を上ったり、坂道を歩いたりするときなどの労作時の息切れ(呼吸困難)は、主に肺、心臓、アレルギー、神経疾患などが原因と考えられます。

検査としては、
・心臓由来の疾患の場合は、心電図、胸部X線、採血検査(トロポニン、BNPのチェック)、心エコー検査などが行われます。 ・呼吸器由来の疾患の場合は、胸部X線、胸部CT,肺機能検査などの検査が行われます。 ・神経疾患由来の場合は、血液ガス検査、採血検査(アセチルコリンレセプター抗体、CPK、その他のチェック)、神経伝達速度、筋電図などの検査が行われます。

低酸素血症があれば、どのような疾患が原因でも酸素投与のために入院が必要です。

狭心症であれば、血栓を溶かすための緊急カテーテル、気胸なら空気や水、血液などを排出するための胸腔ドレナージなどを行い、診断によっては緊急入院が必要になります。

心不全では利尿薬や血管拡張薬、肺炎では抗菌薬、喘息では気管支拡張薬やステロイドなどを使用します。重症度に応じて入院が必要になることもあります。

急性の呼吸困難の場合は、確定診断がつかなくても暫定診断で、酸素、人工呼吸、血管作動薬、気管支拡張薬などの治療が必要になることがあります。

虚血性心疾患を診断された場合は、禁煙、適正体重の維持、脂肪異常症の予防や治療が必要です。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 喫煙は絶対に避けましょう。