チアノーゼは、血中の酸素濃度が低下したときに現れやすく、血中の還元ヘモグロビンが増加しているために皮膚は青、あるいは黄色に見えます。

視診による判断は医療従事者によって異なることがあります。

チアノーゼには2つのタイプがあります。粘膜、結膜などに出るチアノーゼを中枢性、手指などの先端に出るチアノーゼを末梢性といいます。

治療は診断により異なります。特に酸素吸入への反応の有無は診断の助けになります。

心肺に異常がある場合は原疾患の治療を優先します。

末梢性の場合は局所の保温が有効な場合(血管痙縮によるレイノー現象など)と、有効でないもの(閉塞性動脈硬化症)があり、これにより鑑別できます。

末梢性の場合、酸素によって改善が認められるものは敗血症、ショック、循環血漿量減少、心源性ショックなどが原因と考えられます。

中枢性の場合、酸素によって改善するものは心不全、肺炎、肺水腫、肺塞栓症、気胸、喘息、気道閉鎖など心肺系の疾患が原因と考えられます。

中枢性の場合、酸素の反応がなく、呼吸困難もないときは、酸素を運ぶヘモグロビンの一つであるメトヘモグロビン血症などが原因と考えられます。この場合、有効とされるメチレンブルーの投与などを行います。