痰に血が混ざる血痰は喉頭より下の末梢部分(気管・気管支・細気管支・呼吸細気管支などの下気道)からの出血が原因です。

その原因となる病気を調べるために、痰の中に細菌がいないを調べる細菌学的検査、組織の細胞を調べる病理学検査、血液検査、画像検査などを行います。

出血が少量で、今後も大量に出血する恐れがないときは、安静につとめ、咳止め、止血剤を投与し、必要に応じて抗菌剤を使用して経過をみます。

出血が大量の場合は、入院して全身管理を行います。出血個所を調べるために気管支鏡検査を行い、出血が止まらないときは気管支動脈塞栓術や外科処置を行います。

呼吸状態が悪いときは、挿管して人工呼吸による管理を行い、呼吸を補助する気管支ブロッカーを留置して気道確保を優先します。

血痰の原因がはっきりしたら、原因に対する治療を行います。

慢性の場合は定期的に通院します。どのようなときに再診したらいいかを主治医に相談しましょう。

呼吸困難や発熱がみられたときは、再診日を待たないで、受診しましょう。