急性の下痢の多くはウイルス性急性腸炎です。数日で自然に改善するので、特に治療の必要はありません。水分補給と脱水の予防が大切です。お茶や水ではなく、スポーツドリンクや塩分を混ぜた水分をこまめに取ることが大事です。

細菌感染による下痢が疑われる場合は、便の検査をして原因菌を調べます。原因菌によっては抗生物質の投与が必要になります。

数日から1週間にわたり下痢が続いて改善しない、高熱・血便・激しい腹痛を伴う、水分を十分に摂取できない、尿が出ない・尿の色が濃いというようなときは、早めに診察を受けましょう。

下痢をしている間は他人への感染源になる可能性もあります。食品調理などは避け、頻繁に手洗いをしましょう。

海外旅行の後の下痢や、持病がある場合の下痢は検査法や治療法が大きく変わるので医師にきちんと申告しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 普段から手洗いはこまめにしましょう。
  • 食品の管理に注意し、海外では現地の衛生状態を考え注意して食事をしましょう。
  • 生肉の摂取は控えましょう。
  • 夏場は冷蔵庫でも長期保管はやめましょう。
  • むやみに抗生物質を服用しないようにしましょう。