腹水貯留とは、タンパク質を含む体液が腹腔と呼ばれる場所に貯留した状態をいいます。

肝疾患が原因の場合が多いのですが、がんや心疾患、腎疾患、結核などでも腹水貯留は起こります。

腹水貯留の原因を調べるために、入院して精密検査と治療を行います。検査では、針を刺して少量の腹水を抜く検査が特に重要です。

治療は原因によって異なりますが、安静と減塩、利尿薬内服が最も一般的な治療法です。

腹水が減らないときは、アルブミンというタンパクを点滴で補充することがあります。

食塩1日5g以下の塩分を控えた食事をしましょう。

アルコールは厳禁です。

治療薬は、副作用がない限り継続して内服する必要があります。

急な体重増加や腹囲の増加がみられたときは腹水が増えている可能性があります。必ず受診しましょう。