吐き気、嘔吐は、重症の場合は飲食物が摂取できなくなったり、吐いて脱水症状が起こり体内のミネラルバランスが崩れたり、吐瀉物を飲み込んで誤嚥(ごえん)から肺炎を起こすことがあります。

原因は、薬の副作用、妊娠、胃潰瘍、腸閉塞、脳卒中、胆のう炎、膵炎、腎盂腎炎、尿管結石、腎不全、高カルシウム血症などさまざまです。

検査は、問診と診察、血液検査、X線検査のほか、必要に応じて頭部CT・MRI、腹部CT・超音波検査、内視鏡検査などが行われます。女性の場合は妊娠検査を行うこともあります。

治療は原因となる病気によって異なります。脱水があるときは点滴により水分を補給します。

吐き気、嘔吐を止める薬を処方します。薬には胃腸の働きをよくして吐き気を抑えるもの、吐き気を起こす神経に作用するものなどがあります。

次のようなときは受診しましょう。

  • 薬を使用しても改善しない場合
  • 吐いたものがコーヒー色や黒色、血液が混じっている場合
  • 薬を飲み始めてから手が震える、歩きづらい、落ち着かない、他人から表情がないといわれる、眠気がひどいなどの症状がある場合

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 食事は吐き気の軽いときに取りましょう。
  • 食事前に制吐剤を飲んでもかまいません。
  • 脂肪の多いものは避けましょう。
  • 食後は右を下にして少し頭を高くして横になり、消化を助けましょう。