吐血は、口から血液を嘔吐することをいいます。

原因は、半数が胃十二指腸潰瘍からの出血です。そのほか、肝臓が悪い患者さんにしばしばみられる食道静脈瘤破裂、ストレスによる急性胃粘膜病変などがあげられます。

吐血した場合は緊急に入院し、内視鏡検査を行い、出血原因を特定します。

内視鏡で出血の原因が特定できたときは、内視鏡を用いた処置を行い、出血を止めます。

内視鏡検査後は原則として入院し、数日間は絶食して安静にします。再出血がなければ水を飲むことから開始して、問題がなければ食事を開始します。

食事は重湯から三分がゆ、五分がゆへと段階的に固形にし、米飯を食べられるまでもっていきます。

食事開始後は、酸を抑える薬を内服し、出血や腹痛を認めず、再度の出血の危険性がないと判断されれば退院になります。

酸を抑える薬は、医師の指示があるまでおよそ8週間服用します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 薬の服用を自己判断で止めることは避けましょう。
  • 胃に出血や潰瘍があった場合は、禁煙しましましょう。