凝固傾向とは、血液が血管の中でかたまりやすくなっている状態です。ときに、血管の中で血液が自然にかたまり、血管を閉塞させることがあります。

血液が凝固しやすい要因としては、長期間寝たきりの状態にある人、外傷後・手術後である、妊娠中・出産後である、経口避妊薬内服中、ホルモン代償療法中などがあげられます。静脈が詰まりやすい状態です。

血液が詰まりやすい要因がないのに凝固傾向にあるときは、血液が自然に固まりやすい傾向にあるかどうかを、血液検査で調べます。

日常生活で注意しなければならないのがタバコと肥満です。禁煙し、体重を減らしましょう。

経口避妊薬を内服中の人や、ホルモンの代償療法をしている人は、担当医と相談し、リスクを避けるようにしましょう。

静脈血栓症を発症している場合は、肺や下肢の血管が詰まることが少なくありません。肺の血管が詰まると呼吸困難や胸痛、血痰、冷や汗などが生じます。下肢の静脈が詰まると、下肢の痛みと腫れ、皮膚の静脈が赤くなり熱感をもったりします。症状があればすぐに受診しましょう。入院して治療を行う必要があります。

受診するときは、自分の状況と内服している薬を知らせましょう。