頻尿とは、1日に何回も尿意を催しトイレに行く場合をいいます。これは排尿障害の一種で、膀胱の不随意収縮で起きる過活動膀胱(OAB)による症状の一つです。

過活動膀胱に伴い、男性では、夜間頻尿が38.1%、昼間頻尿が24.6%、尿意切迫感が20.6%にみられます。女性では、腹圧性尿失禁が21.6%、夜間頻尿が20.7%、切迫性尿失禁が19.0%にみられ、性差が認められます。

頻尿によって、QOL(生活の質)を低下させたり、社会的に孤立したり、自覚的な健康感が低下したりするときは治療が必要です。

治療は薬物療法により軽快しますが、原因となる病態によっては手術が必要になることもあります。

尿が出なくなって腹部が張ってきたときは必ず受診してください。

夜間睡眠の前の過剰な水分の摂取は控えましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 薬は指示どおりに飲みましょう。
  • 骨盤底筋体操を続けましょう。骨盤底筋運動は、呼吸は普通に行いながら、膣と肛門の周りの筋肉を5秒ほど締め、ついで、ゆるめる運動です。これを毎日10~50回繰り返し、骨盤底筋を鍛えます。
  • 過剰飲水は避けましょう。
  • 飲酒も控えましょう。