持続勃起症とは、性的刺激や性的興奮とは関係がなく、勃起が4時間を超えて持続している状態をいいます。

原因は、会陰部の打撲や白血病などの血液の病気など、さまざまな理由で起こります。原因不明の場合も少なくありません。

持続勃起症には、陰茎動脈がふさがる虚血性持続勃起症と、陰茎動脈が破れて陰茎の海綿体内に大量出血する非虚血性持続勃起症があります。

非虚血性持続勃起症では、断層撮影及び造影剤を用いたCTアンギオグラフィーで血管破裂部位を確かめ、内陰部動脈の血管撮影により破綻部位の出血を起こした血管を確認して塞栓術を行います。

虚血性持続勃起症では、交感神経刺激薬などによる勃起の抑制や血液の吸引など、緊急の治療が必要です。手術を行うこともあります。

持続勃起症を放置すると、かなりの高率で、勃起機能が障害を受けます。早めに受診しましょう。