近くが見えて遠くが見えなかったりするなどの視力低下の原因はさまざまです。
光が目の奥のフィルム(網膜)に届くまでの間、角膜や水晶体、硝子体に濁りや出血ができている場合があります。
網膜が傷害されていることがあります。
網膜から脳に情報が伝えられる部分が侵 されたり、脳自体が傷害されているときがあります。
原因によっては、早期治療により視力を維持できる場合があります。出来るだけ早く受診してください。
黄斑上膜、黄斑浮腫、加齢黄斑変性の初期:定期受診を欠かさないようにしてください。適切な時期に治療を開始しないと手遅れになることがあります。
硝子体出血:超音波検査で網膜剝離や黄斑出血が否定されれば、1週間おきに定期検査をして出血がひくのを待ちましょう。1カ月しても、改善がみられない場合は手術治療をしたほうがよいです。
糖尿病網膜症、切迫中心静脈閉塞症:末期になって急激に視力が低下するまでは気づかないことがあります。軽症の場合でも定期検査は必ず受けてください。
網膜剝離、増殖糖尿病網膜症、外傷による角膜裂傷・強膜裂傷、眼内異物、重症の眼内炎、重症の桐沢型ぶどう膜炎など:手術が必要なので至急、専門病院を受診してください。
原田病、視神経炎、外傷性視神経症、軽度の眼内炎、網膜中心動脈閉塞、網膜中心静脈閉塞症など:至急点滴治療を開始する必要があるので専門病院を受診してください。
糖尿病網膜症患者、加齢黄斑変性など:片目が見えていても両眼に発症することがあります。必ず治療を受けましょう。
急性閉塞隅角緑内障、水晶体脱臼:うつむきはしないようにしてください。