流涙(涙目)は、涙がたくさん出る状態をいいます。

感染の場合は、その程度によって入院治療が必要になります。また、感染力が強い場合があるので、手洗いを励行するとともに、他の人とタオルなどを使い回すことは避けてください。

原因はさまざまです。目が見えにくく痛みを伴う場合は、目のウイルスや細菌、真菌などの感染や、急な目の圧力の上昇が疑われます。

目の痛みがある、目やにがたくさん出る、目が見えにくい状態が悪化するなどの場合は、緊急性があるので、すぐに眼科を受診してください。

抗菌薬を3日間服用しても効果が十分に現れない場合は、他剤に変更したり、治療方針が変わったりすることがあります。

目の痛みが強くなった、目やにの量が増えた、目の見え方が悪くなった場合は、すぐに再受診してください。

入院が必要な疾患として次のようなものがあります。

  • 閉塞隅角(へいそくぐうかく)緑内障:レーザーによる虹彩切開で眼圧が下がらない場合は、手術を行う必要があります。
  • 角膜炎:症状が強い場合は、速やかに炎症を抑えるため、一時的に抗菌薬の点滴と点眼を併用した集中治療を行います。
  • 穿孔性(せんこうせい)眼外傷:速やかに縫合治療を行う必要があります。感染を防ぐため、一時的に抗菌薬の点滴と点眼を集中して行います。手術は局所麻酔では痛みを抑えることができないため、原則、全身麻酔下で行います。
  • 感染性眼内炎:抗菌薬の局所投与(点眼、結膜下注射)、全身投与(内服、点滴)を始め、精密検査により眼内炎が疑われた場合は硝子体手術が行われます。
  • 眼窩蜂巣炎(がんかほうそうえん):速やかに抗菌薬の全身投与(点滴)を始め、CTで感染源を確認します。上顎洞に腫瘍ができていることが疑われる場合は、耳鼻科と連携して治療を行います。
普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 仕事は無理をしない範囲にとどめましょう。症状が軽減されるまで、できれば自宅で療養してください。
  • 充血や痛みの症状が軽快するまでは運動は避けてください。