複視とは見ているものがダブって2つに見えることです。例えば、遠くの看板や近くの新聞の文字などがダブって見えることです。また、正面ではダブらないのに、左右や上下を見るとダブって見えることもあります。

原因としては、両眼の視線がずれる斜視という病気や、目の動きが悪い眼球運動障害という病気のときに起こります。そして、人によっては、ずれている視線を揃えてダブらないようにするために、頭を傾けたり、顔を左右に回したり、顎を上げ下げしたりして見ることがあります。また、子供の頃からずっと頭を傾げていると、大人になると顔が左右非対称になったり、背骨が曲がってしまったりすることがあります。

何が原因でダブって見えているのか、斜視や眼球運動障害がないか、目の位置のズレや目の動きを調べる検査をします。

その後、原因を見つけるために、頭の中に異常がないかどうかを調べるCT検査やMRI検査をしたり、糖尿病や甲状腺などの病気を調べるための血液検査などを行います。