一定の作業をした後に、眼が疲れるのは当然ですが、ふつうは休息をとれば回復します。しかし、休息をとっても、翌日になっても、回復しない場合を眼精疲労といいます。

1日たっても疲労がとれないときには眼科を受診しましょう。全身的な病気が原因の場合もあります。

眼精疲労の原因は、不同視(左右の視力、眼の屈折に大きな差があること)や斜視、乱視、老眼などの肉体的な問題、テクノストレスや仕事のストレスなどの精神的問題、照明、深夜労働、長時間労働などの環境・作業条件の問題があります。

肉体的な問題が原因の場合は眼鏡の調節で対処できます。ビタミンB12の点眼や、調節を助けるためのミオピン点眼が有効な場合もあります。

精神的な問題が原因の場合は、仕事の配置転換や、精神的カウンセリングが必要になることもあります。

環境・作業条件が問題の場合は、職場などでは中に産業医に入ってもらって照明や労働について解決する方法もあります。

眼の乾燥は眼精疲労の原因になります。ヒアルロン酸ナトリウムやジクアホソルナトリウム含有の点眼薬が有効です。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 夜遅くまでテレビを見たり、インターネットをしたりするのはやめ、早寝早起きを心がけ、休息を十分にとりましょう。
  • 目をつぶっても目の疲れはとれません。遠くを眺めることによって眼の疲れは回復します。
  • パソコン画面に光が当たらないようにしましょう。フィルターを使うのもよい方法です。パソコン画面の照明やコントラスト感度を見やすい状態にしましょう。
  • 目を乾燥させないように、ディスプレイ・パソコンの作業をしたらこまめに休息をとり、軽い運動をしましょう。