浮腫とはいわゆる“むくみ”のことで、血液中の水分が血管外ににじみ出し、異常に増加した状態をいいます。

浮腫を起こす病気の中には、心疾患、肝疾患、腎疾患など生命に危険を及ぼすものがあります。

下肢の浮腫の場合:

  • 心疾患や肝疾患、腎疾患がない場合の多くは、下肢に静脈が滞るなどの下肢静脈不全が原因です。
  • 急に片側の足に浮腫が現れた場合(疼痛を伴うことがあります)には、深部静脈血栓症や感染症が原因の可能性があります。特に、手術後の安静期間が長かった、長距離飛行機旅行などの直後、肥満、腫瘍などで治療中といった方は深部静脈血栓症の可能性があるので、すぐに医療機関を受診してください。
  • 下肢の疼痛が強かったり発熱を伴っている場合は、蜂窩織炎などの感染症が考えられるので受診してください。

浮腫だけでなく、呼吸苦、息切れ、動悸、胸痛などが現れたらすぐに受診してください。

顔面や口唇周囲の浮腫はアレルギー性のものが多く、呼吸困難を来すと死に至る場合があります。すぐに救急外来を受診してください。

心疾患、肝疾患、腎疾患のある方は、塩分の過剰摂取により浮腫がひどくなることがあります。食事は塩分を制限し、体重測定も行いましょう。

痛み止め、血圧、糖尿病などの薬の中には、浮腫を引き起こすものがあります。特に多数の薬剤を服用している高齢者は注意が必要です。処方された薬で浮腫やその他の症状が現れた場合は、主治医に早めに相談してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • これまでにどんな病気をしたか把握しておきましょう。
  • 普段から常用している薬を確認しておきましょう。医療機関を受診する際には、お薬手帳を持参してください。
  • 下肢静脈不全に伴う浮腫の方は、長時間、立ったり座ったりすることは避けてください。時々うつぶせになって下肢を伸ばしたり、軽く下肢を持ち上げたりしましょう。
  • 浮腫に対して、利尿剤を勝手に使用しないこと。病状の悪化や生命に危険を及ぼすことがあります。