血液の細胞成分を血球といい、赤血球、白血球、血小板から成ります。汎血球減少は、血球を構成するこれらの成分すべてが減少している状態を指します。

汎血球減少は、骨髄の機能が低下していたり、他の何らかの原因で血球をうまくつくれないことを示します。

再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などのように骨髄そのものに原因がある場合と、脾機能亢進症など骨髄以外に原因がある場合に分けられます。

疲れやすい、動悸・息切れがする、めまいや立ちくらみがする、顔面蒼白になる、頭痛がするといった貧血症状や、感染しやすくなるといった白血球減少がもたらす症状、出血しやすい、出血が止まらないなどの血小板減少による症状が現れることがあります。

重大な造血障害が存在する可能性があるため、場合によっては骨髄検査が必要になります。

それぞれの原因となる病気の治療を行います。軽度であれば、経過観察することもあります。

重症貧血、血小板減少の場合は、緊急に輸血しなければなりません。感染症を合併した場合も緊急対応が必要です。いずれの場合も、速やかに受診して治療を受けましょう。

感染症に注意してください。高熱が出たら、すぐに医師に連絡してください。

貧血や出血がひどくなった場合には、すぐに受診してください。