多血症とは、赤血球が増加して血液が濃くなった状態をいいます。赤血球が実際に増えている場合を「絶対的赤血球増加症」、赤血球は増えていないけれど血漿量が減って見かけ上赤血球が増加している場合を「相対的赤血球増加症」といいます。

絶対的赤血球増加症は、骨髄の造血細胞が異常に増殖して赤血球が増えてしまう真性赤血球増加症と、低酸素など外的刺激によって赤血球の産生が増える二次性赤血球増加症があります。

絶対的赤血球増加症では、血液がねばっこくなり流れにくくなるので、頭痛やめまいといったさまざまな症状が現れます。また、血の塊(血栓)が血管に詰まってしまう血栓症を起こすこともあります。

相対的赤血球増加症の場合は、多くはストレス多血症で特に心配はありません。喫煙者は禁煙して様子を観察します。

相対的赤血球増加症の場合は、とくに治療の必要はありません。

絶対的赤血球増加症の場合は原因となる症状を治療し、血液を薄くするために繰り返し血を抜く瀉血(しゃけつ)や、血液が固まらないような治療を行います。血栓症の場合は、入院の必要が出てきます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 脱水を起こさないように水分を摂取しましょう。