血液中のクレアチニンは腎臓の老廃物の処理能力の指標です。クレアチニンの上昇は、処理能力が低下していることを意味します。血清クレアチニンが8くらいになったら透析療法が必要です。

慢性腎臓病の患者さんは、腎臓機能が少し落ちている人も含めると、日本では1,300万人もおり、透析療法を受けている人は30万人以上います。

腎臓機能は採血検査でほぼわかります。その他、尿検査や24時間の蓄尿検査が追加されることもあります。症状によっては腹部の超音波検査、レントゲン検査、CT、腎生検なども必要とされます。

進行の程度や速度は病気によって異なります。もともとの病気の進行をいかに食い止めるかが問題です。1カ月〜数カ月に1度、定期的に外来で経過をみていく必要があります。

腎臓機能が低下している原因を早くはっきりさせることが大事です。また、高血圧、糖尿病などの生活習慣病があれば、その管理も必要です。

急激に腎機能が低下したときは入院して原因となる疾患を詳しく調べます。

腎機能低下の経過がゆっくりでも、健康な人の10分の1程度に機能が低下したら、透析療法の開始を検討しましょう。

家では、家庭血圧を測定し、医師の指示があれば食事制限も必要になります。カロリー、蛋白、塩分、カリウム、リンを制限します。