副腎は腎臓の上にある小さな臓器で、幾種類ものホルモンを分泌しています。

無症候性副腎腫瘤は、画像検査で偶然に見つかることが多い病気です。画像検査の5%程度にみられます。

ときに、動悸、腹痛、体重変化、高血圧などがみられることがありますが、ほとんどは無症状で良性です。

一部に、ホルモンが過剰に分泌されるものや悪性のものがあるため、画像で見つかった後に、もう一度、画像検査と血液検査を行います。

検査の結果、無症状で良性の副腎腫瘤の場合は、定期的な画像検査と血液検査を続け、経過を観察します。

腫瘤のサイズが増大したり、血液検査で異常が出たりした場合は、手術が必要になることもあります。

動悸や腹痛などの症状や、高血圧、体重変化がないかに注意し、症状が強いときは受診しましょう。精密検査のため入院が必要になることもあります。