海外では、国内で感染するリスクの低い、例えばマラリア・テング熱・コレラなどに感染する危険性があります。中には放置すると重症化して、命に関わるような病気もあるので注意が必要です。

渡航期間、場所、目的によって、渡航中に生じる問題やそのリスクは異なります。厚生労働省検疫所などで、渡航先でかかりやすい病気の特徴や医療システムなどの情報を得て、適切な予防や対応をとりましょう。

ワクチン接種を事前に受けることで、渡航中にかかる病気のリスクを減らすことができます。

海外では医療費が高いことが多いので、海外旅行保険に加入しておきましょう。渡航中に発熱したときでも必要な治療を受けられます。

渡航先で高熱などの症状が出たときは、重症化する疾患の可能性もあるので、在外公館などに問い合わせて適切な医療機関を受診しましょう。

潜伏期間によっては帰国後に発症することもあります。帰国後の数カ月は、急な発熱があれば、すぐに医療機関を受診し、医師には渡航歴などを伝える必要があります。場合によっては検疫所などに相談しましょう。

場合によっては、国内でまだ承認されていない検査試薬や治療薬の使用が必要となることがあり、研究への参加をお願いすることがあります。

下痢症状がある場合には、周りに感染を広げないために、食事を作るなどは控えしょう。

感染症の種類によっては、入院し、個室への隔離が必要となることがあります。