緊急ペーシングとは一時的なペースメーカのことをいいます。失神、めまい、ふらつき、眼前部暗黒感など、徐脈の症状があり、血液の体内の循環が不安定になって、心不全を引き起こす可能性がある場合に、ペーシング治療を行い、脈拍を確保します。

徐脈は発作的に起きることがあるので、出現したときは、症状や、出現のきっかけ、状況、時刻、持続時間などをメモしておきましょう。

徐脈の発作が起きたら、徐脈により、心不全を併発していないかを確認するため、胸部レントゲン検査を行います。さらに、心エコー検査を行い、徐脈の原因となる基礎心疾患の有無や心機能を調べます。

一時ペーシングは体内の血液の循環を保つために脈拍を確保するための方法です。ペーシングカテーテルは命綱ともいえます。

ペーシングカテーテルが何かの拍子に引っ張られ抜けてしまうと、命の危険に直結します。一時ペーシングを挿入しているときは、できるだけ、安静を保ち、ペーシングカテーテルが抜けないように注意しましょう。