喘鳴(ぜんめい/ぜいめい)とは、呼吸時に発生する「ぜえ、ぜえ」「ひゅー、ひゅー」などという声のことです。喘鳴、喘息音をもつ人の多くは、空気の通り道や、心臓などの循環器系に問題を抱えている人が多いといえます。

症状がある場合は、まず気道を確保して酸素投与を行い、同時にその原因を探っていきます。

主な原因は、喘息(ぜんそく)、心不全、肺炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など肺や心臓に関わる病気です。アレルギーが関係している場合も多く、病状が悪化する場合、悪化するきっかけがあるので、通常と何か変わったことがあった場合は、注意が必要です。

一度の受診では診断がつかないことがあるので、肺機能検査、PEFR(最大呼気速度)などの検査が必要になる場合もあります。

病状が悪化した数日〜数時間前に、いつもと異なった状態があったら、必ず記憶しておき、メモをとっておきましょう。

喫煙歴、飼っているペット、いつもと異なった食事をしたか、海外渡航歴などは、医師に伝えましょう。

家族の中で同じような症状の人がいれば、医師にその旨を告げてください。

呼吸困難があり、いつもと体調が違うと感じたらすぐに受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 禁煙しましょう。
  • 喘息の内服薬を飲んでいたら、必ず飲みましょう。
  • 飲んでいる薬があれば、急に飲むのをやめたりしないでください。
  • 症状が発症する前にいつも同じ原因があるようなら、それを避けましょう。
  • ペット、煙、粉塵など、症状の引き金になるものは避けましょう。
  • 過度な運動は避けましょう。