
頭痛は日常ありふれた症状の一つです。
特に脳に異常がないのに、頭痛を繰り返すものを慢性頭痛(一次性頭痛)といいます。その代表的なものとして片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛があります。これらはただちに生命の危険はないものの、頭痛を繰り返すことで日常生活に支障が出る場合には治療が必要です。
片頭痛は、頭の片側(時に両側)がズキズキ脈打つように痛むのが特徴です。吐き気がしたり、実際に吐くこともあります。階段の昇降などの日常的な動作で痛みがひどくなったり、音や光、臭いに敏感になります。
緊張型頭痛は、頭が締めつけられるような痛みが特徴です。片頭痛と異なり、動作によって痛みがひどくなったり吐き気をもよおしたり、音や光に対して敏感になることはありません。
群発頭痛は、片側の目の奥や前頭部が激しく痛むとともに、涙が出たり、目が充血したりします。1回の発作は15分〜3時間(多くは1〜2時間)で、数週間〜数カ月の間に頻回に起こります。

頭痛は、あまり我慢せずに早めに薬を使用するほうが効果的です。ただし月に10日以上、頭痛薬を飲むと薬物乱用頭痛が起こることがあります。そのような場合は予防薬を使う必要があります。
いつもと違う頭痛、激しい頭痛が起こった場合は、緊急で受診してください。
痛みの現れる時刻や痛みの程度などを記入した「頭痛ダイアリー」を付けることをお勧めします。
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