原発不明がんとは、顕微鏡を用いた診断(病理による確定診断)の結果、“がん”であることが確定しましたが、十分に探しても、最初にそのがんが発生した部位(原発)が特定できないことをいいます。
この病気は、血液悪性腫瘍以外の、成人がん患者さん100人のうち3人ぐらいに見られます。
原発を探すため、次のような検査が行われます。[全身の診察、血液検査・尿検査、耳鼻科・泌尿器科・婦人科(女性のみ)の診察、上部・下部内視鏡検査、造影CT検査、マンモグラフィー検査、骨シンチまたはPET検査]
原発不明がんと診断された後に、さらに原発を探す検査を繰り返し行っていくことは意義がないと考えられています。
体の調子やがんの分布、病理診断の検査に基づいて治療方針が決まります。担当の医師から詳しい説明を受けましょう。