抗がん剤の血管外漏出は、点滴や注射によって投与している抗がん剤が、何らかの原因によって血管の外に漏れてしまう状態をいいます。

血管外漏出は、細心の注意を払っても起きてしまうことのある合併症です。

血管外漏出が起きた場合、周りの皮膚や皮下組織に障害を引き起こすことが予想されます。

血管外漏出がみられた腕や足はできるだけ高い位置に上げ、安静を保ちます。当日の運動や入浴は避けましょう。

血管外漏出後2〜3日は、患部の痛みや赤み、しこりが強くなったり、水疱ができたりする場合があります。このような症状がみられたらすぐに受診しましょう。

漏出部分の痛みが強い場合は、痛み止めを内服します。皮膚がただれた場合は、追加の処置や手術が必要になることもあります。