口内炎は口腔内や咽頭の粘膜の炎症で、痛み、味覚異常、口腔内乾燥などが主な症状です。

口内炎は予防が大事です。がんの治療前に虫歯や歯周病がある場合は治療し、口腔内の清潔に注意して、歯磨きやうがいを欠かさないようにしましょう。

がん治療の化学療法や放射線療法の副作用として、口内炎が生じることがあります。

原因となるものに、フッ化ピリミジン系薬剤(点滴、内服)、アントラサイクリン、アルキル化剤、タキサン系薬剤、代謝拮抗剤、造血幹細胞移植、頭頸部腫瘍に対する放射線療法などがあります。

口内炎の治療は、炎症を抑えるうがい薬を用い、局所の炎症にはステロイドの軟膏を塗布します。強い痛みに対しては痛み止めのうがい薬を口腔内に含みます。ビタミン剤で症状が改善することもあります。

症状が改善しても、再発することがあります。口腔内の清潔には気をつけましょう。