抗がん剤の副作用に下痢があります。消化管の副交感神経が刺激されて、腸の蠕動(ぜんどう)運動が亢進し、下痢を引き起こすのです。特に抗がん剤を投与した当日から2週間くらいに起きることが多いようです。
下痢を起こす抗がん剤としては、肺がんや大腸がんなどに使用されるカンプト、乳がんに用いられるタイケルブやゼローダ、胃がんなどに使うTS-1、白血病の治療薬であるメソトレキセート、消化器系のがんや、子宮がん、乳がんなどに用いる5FUが挙げられます。
排便回数が普通より4〜6回の増加があるときは以下の通り自宅で対応します。
排便回数が普通より6回を超えて増加があるときは、以下の対応をするとともに、医療機関を受診することが勧められます。脱水の症状によっては入院して補液(点滴)が必要となります。