全乳がんのうち、遺伝要因が関係しているのは5~10%とされています。
遺伝性乳がんや卵巣がんのうち、BRCA1あるいはBRCA2遺伝子の病的変異が知られています。
BRCA遺伝子は、性別に関係なく親から子へ1/2の確率で遺伝します。
BRCA1またはBRCA2遺伝子のいずれかに病的変異がある場合、乳がんの生涯の発症リスクは36~85%、卵巣がんの生涯の発症リスクは16~60%となります。
かんたんチェック(日本乳癌学会研究班作成)1)
母方、父方それぞれの家系について、以下の質問にお答えください。あなた自身を含めたご家族のなかに該当する方がいらっしゃる場合に、□にチェックを入れてください。
BRCA1/BRCA2の遺伝子検査は血液検査で行います。保険適用ではありません。
遺伝子検査の結果、BRCA1あるいはBRCA2に病的変異が認められた場合には、乳がんや卵巣がんの発症の特徴に応じた対処法が勧められます
遺伝子検査の結果BRCA1/BRCA2に病的変異が認められなかった場合、あるいは遺伝子検査を受けない場合は、個々のリスクに応じた対処を行います。