胆のうポリープは胆のうの壁にできた「いぼ」のようなものです。人間ドックでは約7%に見つかりますが、症状が出ることはまれです。

胆のうポリープにはいろいろな種類があります。がんの疑いが晴れないときは手術をしますが、そうでない場合は1年に1度の経過観察で十分です。

胆のうポリープの一つで、胆のう腺筋腫症は胆のうの壁の成分の粘液を産生する腺や平滑筋が増殖する病気です。胆石を合併すると症状が出ることがあります。しかし、ほとんどは無症状で、がんを発症する可能性は低いのですが、経過観察する必要はあります。

ポリープの大きさが5mm以下であれば1年ごとの超音波検査で経過観察します。

ポリープの大きさが10mmを超えると胆のうがんの可能性も出てきます。専門医に相談しましょう。ポリープの形や血液の流れなどからみて判断します。

ポリープの付着部分が太い広基性の場合は、がんの疑いが強くなるので、ポリープの形を見る超音波内視鏡検査、血流を見る造影CT、MRIなどを行います。

がんの疑いが否定できれば、1年後に超音波検査を行います。がんの疑いが晴れなければ3カ月後に超音波による再検査を行うか、手術を行います。