乳酸アシドーシスは、体内に乳酸が蓄積し、血液が酸性に傾く病気です。死亡率は約50%と非常に高率です。

原因として、ショック、呼吸不全、心不全、肝不全、腎不全、糖尿病、悪性腫瘍、先天性代謝異常、薬による副作用、アルコールの多飲、ビタミンB1欠乏などがあげられます。

初期症状として、吐き気・嘔吐、食欲低下などの消化器症状、筋肉痛などがみられます。

緊急の治療が必要です。思い当たることがあったときは早急に医療機関を受診しましょう。

検査では、動脈から採血し、pH(アルカリ―酸性度チェック)や血中乳酸濃度を測定します。pHが7.35未満、血中乳酸濃度が5mmol/L(45mg/dL)以上であれば乳酸アシドーシスと診断されます。

診断が確定したら、すぐに入院し治療を開始します。酸性度が高いときは、重炭酸を静脈から注射します。

基礎疾患を治療することが大事です。それぞれの専門医を受診します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 通院を自己判断で中断しないようにしましょう。
  • 過度の飲酒は避けましょう。
  • 偏食はやめましょう。