糞線虫症は、小腸上部の粘膜に寄生する糞線虫という寄生虫が原因の腸の病気です。もとは土壌にいた幼虫が皮膚から入ってきて寄生します。

検査は検便のほか、内視鏡検査、抗体検査などが必要に応じて行われます。

免疫力が落ちると、糞線虫が腸以外のところで動き回るために、腸の中のバクテリアが広がり、下痢・腹痛などが現れ、体重は減り、症状は重くなっていきます。

糞線虫に対する駆虫薬(虫下し)で治ります。バクテリアによる感染症が起きている場合には抗菌薬を使用します。

2週間後にもう一度、卵からかえった寄生虫に対して駆虫剤を内服して、糞線虫をきちんと駆除します。

駆除しても糞線虫は残ることがあります。症状がなければ問題はありません。

腹部の張りや便秘、原因のわからない発熱、食欲低下などがあれば、念のため再度検査をしましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 免疫が低下している人は飲酒を減らし、体調をコントロールしましょう。