西ナイルウイルス感染症は、海外にいるウエストナイルウイルスが原因の感染症です。
多くの場合は感染しても発病しません。一部の人に発熱や発疹がみられます。まれに脳炎や髄膜炎を起こして重症化することがあります。
海外からの帰国後、発熱して体調が悪いときは医療機関に相談して受診しましょう。
西ナイルウイルス感染症に対する治療法や予防接種は残念ながらありません。しかし、大多数の人は自然に回復するので心配はいりません。
治療は対症療法です。軽い発熱だけなら入院の必要はなく、外来受診により、熱さましや痛み止めなどで治します。
脳炎や髄膜炎を併発した場合は入院治療が必要です。頭部CTやMRIなどの画像検査、骨髄液の検査などを行い、対症療法により回復を待ちます。