精巣につながる精索(せいさく)という血管や神経、リンパ管や精管の通り道が突然ねじれてしまう病気です。放置すると血流が途絶え、精巣が壊死します。

陰嚢の激しい痛みと突然の腫れで発症します。時に腹痛や嘔吐を伴うことがあります。

発症年齢は、新生児期、思春期が多く、新生児の場合は症状がほとんどわからないままに精巣が壊死することがあります。

精巣回転症は、症状や超音波検査などから診断されますが、わかりにくい場合も少なくありません。

精巣回転症が疑われるときや、精巣回転症でないと否定できないときは、手術で精巣を確かめます。

精巣回転症が起きたときは、発症後6~8時間内なら手術により、100%治ります。発症からの時間経過が重要です。

手術による精巣の温存か摘除かは、精巣の状態によって変わってきます。手術中の所見で温存が可能と判断された場合でも、術後しばらくして萎縮してしまうこともあります。

手術は、基本的に入院のうえ行われます。

過去に同じような症状があった場合は、捻転したものの自然に解除されることも少なくありません。