マロリーワイス症候群は、暴飲暴食をしたときなどに、食道と胃のつなぎ目の粘膜が深く切れる病気です。傷ついた粘膜から出血し、吐血がみられます。
何度も嘔吐を繰り返すことで、お腹の内圧が高くなるのが原因です。
吐血量が少ない場合は、食事に気をつけるだけで特に治療の必要はなく、多くは自然に治ります。
吐血量が多い場合は、入院のうえ内視鏡的治療をします。
内視鏡的治療を行った初日は断食します。その後、食事量を補うために補液(点滴)をしながら、徐々に元に戻し、全粥を食べられるようになったら退院となります。
中等度から高度の貧血がある場合には輸血をすることがあります。
1~2日後にフォローの内視鏡検査を行います。
退院後、特に症状がなければ再診は必要ありません。