好酸球性胃腸炎は、消化管の壁や腹水に白血球の一種である好酸球を認める、まれな病気です。発症機序や原因ははっきりしていません。一説にぜんそく、アトピー性皮膚炎、じんましんなどのアレルギー症状と関係があるとされます。

症状としては一般の胃腸炎と同じで、腹痛、悪心、嘔吐、腹部膨満、下痢などがみられます。

治療法は症状を抑える薬などを服用します。症状が改善しても再発の可能性があるので、医師の指示のもと内服を継続しましょう。

食事がとれない場合は消化管の安静を保ちながら体力を回復させるため、入院して点滴を受けます。

消化管穿孔(せんこう)、狭窄などの合併症があるときは手術が必要になることもあります。