皮膚の一部が赤くなり、斑点状や地図状に広がった状態を紅斑(こうはん)といいます。

かゆみのある顔の紅斑で、全身症状を伴わない場合は湿疹や皮膚炎の可能性が高いといえます。

顔に紅斑が現れる原因として、多いのが化粧品、スキンケア用品、外用薬によるかぶれです。

38℃以上の熱を伴うときは感染症が疑われるので、至急、受診しましょう。

痛みがある赤い小さな水疱がある場合は帯状疱疹などのウイルス性感染症、発赤腫脹だけなら細菌性感染症が疑われ、入院が必要です。

痛みがない両頬の紅斑で、発熱し関節痛や倦怠感が続く場合は膠原病の可能性もあります。皮膚科か膠原病内科を受診しましょう。

急に顔が赤く腫れ、高熱が出た場合は丹毒や蜂巣炎(ほうそうえん)が疑われます。早急に受診して、入院して抗生剤による治療を受けます。

感染症が疑われる場合には急いで受診しましょう。ステロイド薬が効かないかゆい紅斑は、白癬菌による場合もあるので、白癬菌の検査をします。