頭皮では細胞分裂が繰り返され、古くなった細胞(角質)が剥がれ落ちます。これがフケで、医学的には鱗屑(りんせつ)といいます。

さまざまな皮膚病が原因でこの再生スピードが上がると、大量のフケが生じます。

皮膚病が原因でない、いわゆる“フケ症”は、脂漏性皮膚炎の初期症状あるいは前段階に多くみられます。

シャンプーによる接触皮膚炎が原因の場合は、パッチテストなどを行って鑑別診断が行われます。

強いかゆみや痛みを伴うときは、感染症が疑われるため、血液検査が行われます。

脂漏性皮膚炎の症状は、季節やストレス、睡眠など、さまざまな要因で悪化することがあります。フケ取りシャンプーなどを使用しても軽快しない場合は、皮膚科を受診しましょう。

フケ症そのものは生命に影響を与えませんが、強いかゆみや痛みがあるときは感染症などにかかっている可能性があります。すぐに皮膚科を受診してください。

かゆみが続いてフケ用シャンプーでも改善しない場合は、シャンプーによる接触皮膚炎が疑われます。パッチテストにより診断できるので、皮膚科を受診してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 治療薬は必ず医師の指示に従って使ってください。
  • フケ症は、ストレス後などに悪化します。悪化した場合は再受診しましょう。
  • バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけましょう。