皮膚に何もできていない、あるいは皮膚のトラブルがあったとしても乾燥程度しかないにもかかわらず、強いかゆみがある状態を皮膚掻痒症といいます。皮膚にかゆみの原因があるかどうかは、皮膚科を受診して調べなければわかりません。

全身にかゆみを感じる場合と、外陰部や肛門周囲、頭部など身体の一部に限局して感じる場合とがあります。

急激で強いかゆみが全身に起きる場合は食物が原因、身体の一部の場合はヘルペスが原因の可能性が考えられます。

持続的に全身がかゆいときは、腎不全、肝不全、血液疾患、甲状腺異常、糖尿病などがあげられ、身体の一部がかゆいときは、外陰部疾患、ヘルペス、神経根圧迫などがあげられます。

必要に応じて、血液検査やX線検査が行われます。

治療は原因によって異なります。原因がはっきりしないときは、原因を調べる検査が必要になります。

かゆみ以外に皮膚の異常に気がついたときは早めに受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 体が温まるとかゆみが増すので、温めすぎず、衣類の調整をこまめにしましょう。
  • ナイロンタオルのような摩擦が強いもので体を洗うなど、皮膚を刺激するのは避けましょう。