接触皮膚炎はいわゆる“かぶれ”のことです。主に外から皮膚に触れるものに対してアレルギー反応を起こすものをいいます。

通常、触れた部位に一致したかゆみの強い湿疹ができます。炎症が強いと、原因物質が触れた部位以外にも湿疹が広がることがあります。

原因物質が取り除けないうちは、薬を用いても症状が繰り返すことがあります。

原因物質を明らかにするために、複数の物質を塗布したしシールを背中に貼って反応を調べるパッチテストが行われます。1週間のうちに3~4回受診しなければいけませんが、原因を探すために受けることをお勧めします。

治療には、部位や症状の強さに合ったステロイド外用薬が選択されます。塗っても良くならないとき、いったんよくなってもすぐに悪くなるときは、まだ原因物質が取り除けていないと考えられます。そのような場合は、必ず医師に相談してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 皮膚がカサカサになって荒れると症状が治りにくく、広がりやすくなります。皮膚の保湿を心がけましょう。
  • 天然や自然派といわれるからといって安全な製品とは限りません。皮膚症状が治りにくい場合には、どのようなものでも自分に合っているかを試しながら使っていきましょう。
  • 治療薬を2週間使っても症状が変わらない場合は、漫然と治療薬を使い続けるのではなく、必ず医師に相談しましょう。