痒疹とは、虫に刺されたようなかゆいぶつぶつ(痒疹丘疹)ができる慢性炎症性皮膚疾患です。急性痒疹、亜急性痒疹、慢性痒疹の3つに分類されます。
急性痒疹は、小児ストロフルス、小児蕁麻疹様苔癬(しょうにじんましんようたいせん)とも呼ばれ、四肢に強いかゆみを伴います。
慢性痒疹は、ぶつぶつが持続する期間が長く、数週間から数カ月にも及びます。慢性の場合、背景にアレルギー、生理学的機能異常、胃腸障害、肝機能・腎機能障害、性ホルモン失調、病巣感染、内臓悪性腫瘍、心身症などの関与が考えられます。
急性痒疹は、虫に対する過敏反応が主な原因とみられます。
治療期間の目安は数カ月です。2週間に1度くらいの受診をすすめます。数カ月でよくならないときは内臓悪性腫瘍、感染巣などが考えられ、全身の検査が必要になります。
治りにくい場合は入院して原因や増悪因子を探します。