壊死性血管炎は、血管の壁を中心として炎症が起きる病気です。
皮膚動脈炎(旧名:皮膚型結節性多発動脈炎)は皮膚の血管に限って壊死性血管炎が起こる病気です。
炎症を起こす原因となるのは好中球という血液の中の細胞です。本来は身体に侵入しようとする細菌を攻撃する細胞ですが、この病気では血管を攻撃するようになってしまいます。
皮膚から壊死性血管炎が見つかったときには、皮膚以外の臓器にも病気を併発し、重篤な病状を引き起こしている可能性が高いと考えられます。
足がしびれていたり、傷(潰瘍)が治らなければ、要注意です。
一般的な検査のほかに特殊な血液検査や各種MRI、CTを行います。確定診断には、皮膚を採取して顕微鏡などで調べる皮膚生検が必要となります。
治療は、血液の抗凝固剤(ワーファリンなど)を使うことがあります。この薬には出血という重篤な副作用が現れることがあります。
皮膚に潰瘍ができるなど皮膚症状が悪化したり、しびれや違和感などの神経症状が出たり、筋肉痛や関節痛が悪化するなどの症状が出た場合には、すぐに医師に連絡してください。
症状が悪化した場合には、ステロイドやさまざまな免疫抑制剤を使用する可能性があります。これらは重篤な副作用が現れることがあります。
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