光線過敏症は、日光によって皮膚症状が生じる病気をいいます。大きく7つの種類に分けられます。

日光には可視光線、長波紫外線(A波)、中波紫外線(B波)があります。病気の種類によって原因となる光は異なります。

顔や首、うなじ、手の甲など日光があたる部位の皮膚が赤くなる、はれる、ぶつぶつができる、水ぶくれができる、皮膚がむける、かさぶたができる、じんましんができる、痛くなる、かゆくなるといった症状が現れます。

皮膚症状が強い場合は、ステロイド薬などの外用薬で治療が行われます。かゆみが強いときは抗アレルギー剤が用いられます。

日光に当たって皮膚症状が出た場合は、日光に当たることを避けてください。

光線過敏症が疑われたら、できるだけ早く受診してください。

光線過敏症の種類によっては肝臓の障害が関与している場合があるため、血液や尿の検査が行われます。

光線過敏症の種類によっては、将来皮膚がんを発症させることがあります。定期的に検査を受けてください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 日傘を差したり、帽子・長袖・長ズボンを着用するなど、日光を避ける工夫をしましょう。
  • 紫外線が原因の場合はサンスクリーン剤を、可視光線が原因の場合はファンデーションを顔や手に塗りましょう。種類によっては、室内にいても窓越しの日光によって皮膚症状が出ることがあるので注意しましょう。
  • 薬が症状を悪化させる場合があります。薬を服用する際には医師に相談してください。