掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひら(掌)や足の裏(足蹠)に、膿(うみ)のたまった水疱がたくさんできる病気です。
この皮膚病の膿には、細菌や真菌(かび)などはいないため、手足から他の身体の部位や、他人に感染することはありません。
爪の下やその周りの皮膚に発疹(皮疹)ができることもあり、重症の場合は、膝や肘にも水疱ができることがあります。特に胸の中央の関節など、関節の痛みを伴うのが特徴です。
膿を自分で出そうとして、針や爪楊枝でつくと、細菌が増え、痛みや腫れが出ることがあるので気をつけてください。
薬を使用しているときに、気になる皮膚症状が出たら、医師に相談してください。
掌蹠膿疱症は、数年で自然寛解する方もおられます。その間、根気よく継続通院して症状を抑えることが重要です。
関節炎を合併することがあり、前胸部に痛みを感じるのが、この病気の特徴です。その他、腰痛や指の関節痛を伴うこともあります。
甲状腺疾患、糖尿病を合併することがあります。疲れ、息切れ、のどの渇きなどがあれば、医師に相談してください。