好酸球性膿疱性毛包炎(こうさんきゅうせいのうほうせいもうほうえん)は、痒みが強い、再燃を繰り返す皮膚炎です。毛穴や皮脂をつくる脂腺の周囲に好酸球という細胞がたくさん集まって発症します。
診断には皮膚の一部を採取して顕微鏡で調べる皮膚生検が重要な役割を果たします。
治療は体内の生理活性物質であるプロスタグランジンの合成を阻害するインドメタシンという薬をのむことで、改善を図ることができます。
原因ははっきりとはわかっていませんが、プロスタグランジンが病気に関わっていることが明らかになりつつあります。
薬の使用中に気になる皮膚症状が出たら医師に相談してください。
治療薬であるインドメタシンを服用すると、多くの場合症状が好転しますが、慢性疾患であるため、治療期間は長期にわたります。
インドメタシンの副作用で、胃が荒れたりすることがあります。
末梢血中の好酸球数が、症状を反映していることがあります。
国内では発症するのはまれですが、免疫力が落ちることによって、発症することがあります。適宜、血液検査が必要になることがあります。