魚鱗癬(ぎょりんせん)とは、皮膚の代謝が正しく機能しなくなり、広い範囲の身体の表面の皮膚が常にカサカサしている症状で、一般的に「さめはだ」といわれています。

多くの病型があり、頻度の高いのは尋常性魚鱗癬とX連鎖性劣性魚鱗癬です。

魚鱗癬の患者団体のホームページには病気の説明などが分りやすく掲載されています。
http://www.gyorinsen.com/modules
/docs/content0018.html

小児の先天性魚鱗癬、(水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症、非水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症、道化師様魚鱗癬、シェーグレン・ラーソン症候群)は、小児慢性特定疾患(難病)に指定されています。

頻度の高い病型の魚鱗癬では皮膚以外の症状はありませんが、まれに他の内臓疾患を伴っていたり、日常生活をする上で注意しなければならないことがあるので、どの病型なのかを知っておくことが大切です。

魚鱗癬の多くは生まれつきの体質によるものですが、遺伝する場合もあるので、正確な遺伝形式については、専門の医療機関で受診して説明を受けるとよいでしょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 皮膚の表面のカサカサした部分は、無理にはがそうとすると炎症を起こしやすくなります。
  • 炎症を起こすとアトピー性皮膚炎を起こしやすくなるので、無理にはがしたりしないようにしましょう。
  • 皮膚がカサカサしている状態では、アレルギーを起こす物質が入り込みやすいので、表面をワセリンなどで常に保護しておきましょう。