疣贅とは、手足に多くみられるイボのことで、ヒト乳頭腫ウイルスによる感染症です。

ヒト乳頭腫ウイルスの中には悪性腫瘍に関係しているものもありますが、疣贅の場合は良性であって心配はありません。

皮膚科では悪性腫瘍との鑑別が必要な場合は検査を行います。

イボは皮膚から皮膚へ経皮感染します。ごく小さなキズから侵入しますのでいじらないように注意しましょう。

他人にうつす可能性はゼロではありませんが、過敏になる必要はありません。

そのまま放っておいても、自己の免疫によって自然に治ることもあります。

典型的な場合診断に検査は必要ありません。

治療は液体窒素で凍結と融解を繰り返す凍結療法が一般的です。

その場合2週間に1回程度の通院で繰り返し治療しますが、イボの数などによって適切な通院頻度は変わります。

特殊な治療を行う場合は利点と欠点をよく聞いて理解したうえで治療を受けてください。

治療期間は個人差が大きく、根気よく治療しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 皮膚が荒れていると感染しやすくなります。スキンケアを心がけましょう。
  • 塗り薬や貼り薬は医師の指示に従い、正しく使用しましょう。
  • うつることがありますので、イボをいじるのはやめましょう。
  • 薬によっては健康な皮膚に障害をきたします。他人や患部以外につかないように気をつけて管理しましょう。