伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)とは、いわゆる水イボのことです。

子どもによくできる2〜5㎜のドーム状のできもので、表面はつるつるし、真ん中がへこんでいます。

原因はウイルスによる感染です。感染している人から直接的に、またタオルや水泳時のビート板の供用などから間接的に感染します。

子どもの体幹や四肢、外陰部や下腹部、太ももの内側などによくできます。

アトピー性皮膚炎などで皮膚バリア機能が弱っていると、水イボが生じやすいといわれます。

放っておいても、数カ月〜数年で自然に治りますが、広がってくるのを放置していると、かゆみなどを誘発するので望ましいことではありません。皮膚科を受診しましょう。

治療は、専用のピンセットで水イボの中身を押し出します。ピンセットによる摘除を行ったら、数日は発汗や摩擦を抑えるようにしましょう。

感染してから発症までの潜伏期間は14〜50日です。治療を始めたら、2週間に1度は再発がないかを確認するため受診しましょう。

広がる前に治療を始めた場合は、1〜2回の受診で治癒しています。

治療後はしばらくの間、保湿剤などを使用して、皮膚バリアが正常な健康肌を維持するように心がけましょう。