粉瘤は、表皮が裏返って袋になり、中にアカが溜まって大きくなったものです。
良性の腫瘍なので放置しておいてもよいのですが、細菌感染を起こして腫れることがあるので、手術をして取り除いたほうがよいでしょう。
化膿して袋の中に膿がたまり炎症を起こしている場合、初期であれば抗菌薬の投与で軽快します。炎症が強い場合は、数日以内に袋が破れて膿が出てしまうことが多いため、皮膚を切開して中の膿を排出する治療法が行われます。
炎症が初期の場合、炎症部位へのステロイド薬の注射で軽快することがあります。
多くの場合、視診と触診で診断できます。
ほかの皮下腫瘍と見分けがつきにくい場合は、超音波断層撮影またはMRIなどの画像診断が行われることがあります。