ボーエン病は、がんが皮膚の一番表側にある表皮にとどまっている、ごく初期の皮膚がんの一種です。

正常な皮膚との境界線がはっきりしたできものができます。

ボーエン病の段階では、がんが他の臓器に転移することはありません。完全に切除すれば治癒は可能です。

治療をせずに放置すると、がんが皮膚の奥深いところまで浸潤し、ボーエンがんに進展します。さらに進行すると、内臓転移などを起こすようになります。

治療は外科的手術が第一選択です。手術以外では、凍結療法、局所化学療法、放射線療法などがあります。

再発が疑われる場合は、病変部の皮膚組織を採取して顕微鏡などで調べる皮膚生検が行われることがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 再発がないかを確認するために、数回の通院が必要です。
  • 再発の兆候がみられたときは、すみやかに受診してください。
  • 凍結療法、局所化学療法、放射線療法を受けた場合は、再発の有無の確認のために、数年間の定期的な通院が必要となることがあります。