パジェット病は皮膚がんの一種で、陰部など乳房以外に発症する場合を乳房外パジェット病といいます。

乳房外パジェット病は高齢の方に多くみられます。

一見、インキンタムシや湿疹のようにみえますが、赤くただれているところにはがんの細胞があります。

皮膚の表面にとどまった状態で長年経過しますが、いずれは深く浸潤して転移をするようになります。

治療には手術が必要です。残らないように腫瘍を切除しなければなりません。

診断を確定するのに、一部皮膚を採取して病理検査を行います。

パジェット病の診断が確定したら、リンパ節や内臓の病変がないかどうか、CTなどの画像検査を行います。

検査の結果によっては、手術だけでなく放射線療法や化学療法が必要になる場合もあります。

全身麻酔もしくは腰椎麻酔の手術になることが多く、入院したうえでの手術が必要です。

切除した後に縫い合わせることができない場合には、皮膚の移植が必要になります。術後数日間はベッド上での安静が必要です。